インフル・コロナ流行期の基本:民泊清掃で徹底したい4つのポイント
インフルエンザや新型コロナが流行する季節は、ゲストの不安が高まりやすく、清掃品質がそのまま「安心感」と「評価」に直結します。
特別なことを増やすよりも、やるべきことを絞って“毎回同じ品質で実行できる”状態を作るのが重要です。ここでは、民泊清掃で徹底したい基本の4ポイントを、現場で回る形に整理します。
目次
高頻度接触ポイントを「重点清掃」する(面でなく点を狙う)
床や見える場所を全体的に綺麗にするだけでは、感染症シーズンの安心感は十分に伝わりません。
ゲストが触れる回数が多い箇所を「必ず毎回やる」と決めて、重点的に仕上げます。
重点箇所例(必須)
ドアノブ/鍵/スイッチ/リモコン
冷蔵庫・電子レンジの取手/ケトル持ち手
水栓レバー/トイレレバー/便座周り
テーブル天板/椅子の背/手すり
運用のコツ
“上から順に”ではなく「触る順」を想定してチェック
重点箇所はチェックリストで“実施確認”を残す
換気を「作業工程」に組み込む(やったつもり防止)
換気は大事ですが、現場では抜けやすい工程です。清掃開始直後に固定化すると、ミスが激減します。
おすすめ手順(例)
入室 → すぐ全室の窓を開ける(可能なら換気扇ON)
リネン回収・ゴミ回収など“換気中にできる作業”を先に実施
仕上げ前に窓を閉め、臭い・湿気を最終確認
注意点
花粉・PM・寒冷地などで難しい日は「換気扇+短時間換気」でもOK
換気もチェック項目に入れて可視化
リネン・タオルの衛生運用を「分ける・密閉する・不足させない」
感染症流行期に不安を感じるゲストは、タオルや寝具の扱いを特に見ています。清掃品質と同じくらい「運用ルール」が重要です。
基本ルール
使用済みリネンは回収袋へ“即密閉”(床や家具に直置きしない)
清潔リネンは保管場所・運搬を分離(同じカゴを使い回さない)
予備タオルは「未開封or密閉保管」を徹底
ゲスト安心につながる一言(掲示/案内文にも使える)
「タオル・リネンは毎回交換し、清潔保管しています」
清掃道具と薬剤の「使い分け」を標準化する(クロス汚染を防ぐ)
頑張って拭いているのに、道具の使い回しで逆効果になるケースがあります。色分け・用途分けをルール化すると、誰が入っても品質が安定します。
おすすめの標準化
トイレ用/洗面用/キッチン用/居室用でクロスを分ける
スポンジ・ブラシも用途固定(浴室用をキッチンに持ち込まない)
使い捨て手袋は「トイレ作業前後で交換」を基本に
仕上げの一手
“最後に写真を撮る場所”を決める(リモコン・水栓・トイレなど)
→ 清掃品質のブレが減り、引き継ぎにも強くなります。
まとめ
流行期の対策は、作業量を増やすより「重点化」と「標準化」で回すのが最短です。
①触れる場所の重点清掃
②換気の工程化
③リネン運用の分離
④道具の使い分け
この4点を毎回同じ精度で実行できれば、ゲストの安心感とレビュー評価の両方を守れます。