COLUMN

「周辺ガイド」は地図よりストーリーで伝えよう

〜滞在体験を彩る、心に残る地域紹介のコツ〜

民泊や宿泊施設のゲストに向けた「周辺ガイド」。観光スポットや飲食店をリストアップし、地図にピンをつけて紹介するのが一般的ですが、それだけではもったいないかもしれません。
特にインバウンド(訪日外国人)ゲストや滞在型の旅行者にとっては、「その場所がどんなふうに地元の人に愛されているのか」「そこにどんなストーリーがあるのか」が、旅の思い出をより豊かにしてくれます。
今回は、“地図よりストーリー”で伝える周辺ガイドのコツをご紹介します。

目次

なぜ「ストーリー」が響くのか?

旅行者は、単なる情報よりも「体験」を求めています。
どんなに有名な観光地でも、誰もが知っている説明だけでは印象に残りません。
たとえば「〇〇神社」よりも、「地元の人が受験前に必ず立ち寄る“勝負神社”」という紹介の方が、滞在中に行ってみたくなりませんか?

また、海外からのゲストは「日本の暮らし」や「地元の人とのつながり」を感じたいと願っています。地元の人しか知らないお店や、季節の風景、そこにまつわる昔話などを添えることで、旅の目的が「観光」から「体験」へと変わります。

ストーリーで伝える周辺ガイドの実践アイデア

1. 「一日の過ごし方」として紹介する

地図ではなく、「朝はここで和朝食を」「昼には隠れ家的カフェで一休み」など、1日のモデルコースとして紹介するとイメージしやすくなります。

例:「朝は徒歩3分の〇〇ベーカリーで焼きたてパンを。地元の常連さんが並ぶ人気店で、タイミングがよければ焼きたてが出てくる瞬間に出会えます。」

2. おすすめの“人”を紹介する

地元の八百屋のおばあちゃん、コーヒースタンドの店主など、顔の見える紹介も効果的。「あの人に会いに行きたい」となると、リピーター化の可能性も。

例:「宿から5分の豆腐屋さんでは、80代のご夫婦が今も毎朝手作り。買い物がなくても『おはよう』の声かけだけで心がほっこりします。」

3. 季節に合わせた情報を更新する

四季のある日本では、地域の魅力も季節によって変化します。桜並木、紅葉スポット、夏祭りなど、“今”の空気が伝わる情報を入れておくと、旅への期待感が高まります。

4. 小さな体験を添える

「おみくじを引く」「屋台のたい焼きを買う」「猫と触れ合う」など、小さなアクションが物語をつくります。観光地での“すること”を具体的に入れておくのがおすすめ。

ストーリーは“紙でもデジタルでも”届けられる

紙に手書きで伝えるのも温かみがありますが、Instagramや宿泊者限定のLINEオープンチャットなど、SNSやQRコードを活用する方法も便利です。
写真や動画を加えながら、ゲストの滞在前やチェックイン時に届けることで、滞在体験の質が格段に上がります。

おわりに

「周辺ガイド」をただの地図情報にとどめず、ストーリー性を加えることで、ゲストの心に残る体験が生まれます。
そこに暮らす人々の気配や、ささやかな日常が垣間見える紹介を心がけると、民泊そのものの魅力も一段と高まるはずです。
ぜひあなたの施設らしい“物語のあるガイド”をつくってみてください。

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