冬の乾燥対策に——加湿器代わりにできる民泊の工夫アイデア
冬の民泊運営で意外と多いのが「部屋の乾燥に関する声」。 特にエアコン暖房を使用する季節は湿度が下がりやすく、肌の乾燥や喉の痛みにつながることもあります。 加湿器を全室に設置するのも一つの方法ですが、故障・水漏れ・手入れの手間など、運営側にとっては管理が課題になることもあります。 そこで今回は、加湿器がなくてもできる“冬の乾燥対策アイデア” をご紹介します。 コストを抑えつつゲスト満足度を高める工夫として、ぜひ参考にしてください。
目次
■ 洗面所・浴室に“干しタオル加湿”案内を設置する
最も簡単で効果的な方法が、
濡れタオルを室内にかけておく「タオル加湿」。
特に浴室やランドリースペースがある物件では、
・シャワー後の湿ったタオルを室内に干す
・ファミリー滞在ではタオルが増え乾燥効果もUP
と自然な加湿効果が期待できます。
<案内文例>
「乾燥が気になる方は、使用済みタオルを室内に干していただくと、簡易加湿としてご利用いただけます。」
運営側の手間がほぼゼロで、ゲストにも喜ばれる方法です。
■ 湯舟のお湯をすぐに流さず、浴室のドアを開けておく
お風呂にお湯を張る文化のある日本では、
入浴後のお湯をすぐ流さず数時間置く だけで湿度が一気に上がります。
・浴室のドアを少し開けておく
・換気扇はオフにする(短時間)
この2点で、自然な“蒸気加湿”になります。
■ 電気ケトルで沸かしたお湯を活用する
短時間で湿度を上げたい時に便利なのが、
電気ケトルでお湯を沸かしておく方法。
ケトルで沸かしたお湯を耐熱容器に入れ、テーブルに置くだけでも十分加湿されます。
※火気を使わないため安全。
※利用者にも簡単。
案内に「乾燥が気になる方はお試しください」と一言添えると親切です。
■ 室内観葉植物を“自然加湿”として活用
観葉植物は実は“天然の加湿器”。
植物の蒸散作用により、室内の湿度をゆるやかに保つ効果があります。
特に冬にも強い下記の種類がおすすめ:
・ポトス
・サンスベリア
・パキラ
見た目も良く、写真映えにもつながります。
■ 冬向けアメニティとして「加湿案内カード」を設置
冬の期間だけ、客室に**「乾燥対策のご案内カード」**を置いておくと、
ゲストが自分で選んで加湿方法を取り入れやすくなります。
例:
「冬季はお部屋が乾燥しやすくなります。
以下の方法で簡易的に加湿ができますので、ぜひご活用ください。」
・タオルを室内に干す
・入浴後のお湯をしばらく残す
・観葉植物の近くで加湿効果UP
まとめ
加湿器を置かなくても、民泊では“ひと工夫”で乾燥対策ができます。
特にタオルや浴室の活用はコストがかからず、導入しやすい方法です。
これらのちょっとしたアイデアが、
・喉の乾燥を防ぐ
・快適な睡眠につながる
・翌朝の疲れが取れやすい
など、ゲスト様の満足度向上にしっかり貢献します。
今後も、季節に合わせた快適な滞在づくりをサポートしてまいります。