COLUMN

火災警報器と消火器の点検、忘れていませんか?

― “もしも”の前に。安全管理が信頼をつくります ―

民泊運営では、清潔さや快適さに目が向きがちですが、
実はゲスト満足度を大きく左右するのが 「安全対策の質」 です。

その中でも、とりわけ見落とされやすいのが
火災警報器(住宅用火災警報器)と消火器の点検。

“異常が起きてから気づく”のでは遅く、
日頃のチェックが物件を守り、ゲストの安心につながります。

目次

◆ 1|火災警報器は「正常に鳴るか」が最重要

火災警報器は設置してあるだけでは意味がありません。
定期的に確認したいポイントはこちらです。

✔ ① テストボタンで正常作動を確認

月に一度はテストボタンを押し、
「ピッ」という音が鳴るかをチェック。
反応が鈍い、音が弱い場合は電池切れのサインです。

✔ ② 電池の寿命(約10年)を把握しておく

火災警報器は “本体寿命が10年” とされています。
製造年は機器の側面に記載されているので、設置からの年数を必ず確認。
10年以上経過していたら迷わず交換を。

✔ ③ ホコリ・油汚れを軽く除去

キッチン付近に設置しているものは特に、
油・ホコリでセンサーが鈍くなりやすい部分です。
乾いた布やハンディモップでやさしく拭くだけでOK。


◆ 2|消火器は“見た目チェック”が命

消火器は、いざという時に確実に使える状態にしておくことが重要です。

✔ ① 圧力メーターの針は正常位置か

針が緑(正常)から外れていたら、
使用できない可能性があります。すぐ交換を。

✔ ② 本体のサビ・変形

屋外に近い場所に保管している場合、
湿気で錆びていたり 凹みがあるだけで故障扱いとなります。

✔ ③ 使用期限は切れていないか(約5年が目安)

消火器にも寿命があり、多くの場合 製造から5年
期限切れのものは“見た目が綺麗でも”使用できません。

✔ ④ 設置場所は分かりやすいか

ゲストが使える場所に置く必要はありませんが、
スタッフがすぐ手に取れる位置 は必須。
物置の奥に押し込んであると、緊急時に役に立ちません。


◆ 3|民泊では特に起こりやすい“火災の盲点”

火災リスクは、日常の些細なところに潜んでいます。

  • ゲストによる鍋の空焚き

  • 電気ヒーターの近くに衣類を置く

  • ベランダ喫煙の不始末

  • 延長コードのたこ足配線

  • 寝具の近くで加熱器具を使用

こうした“ヒヤリ”を一つずつ潰すだけで、
火災の発生率は大きく下がります。


◆ 4|年に一度の“防災総点検”で管理レベルを底上げ

民泊運営者におすすめしたいのが、
「毎年同じ月に、まとめて防災設備を見直す習慣」 をつくること。

例えば――

  • 火災警報器のテスト

  • 消火器の期限確認

  • コンセント・延長コードの状態

  • キッチン周りの油汚れ

  • 暖房器具の設置状況

  • 避難ルートの確認

これらを年に一度、セットで見直すだけで
トラブルはぐっと減ります。


まとめ

火災警報器と消火器は、
「普段は意識しないのに、いざという時には命を救うもの」。

だからこそ、見えないところの手入れが、運営の質を決める といっても過言ではありません。

日々のメンテナンスを丁寧にしていくことが、
ゲストからの信頼、そして物件の価値を確実に高めていきます。

エムズビーでは、真心こめた民泊清掃、民泊運営を行っております。民泊に関してのお問い合わせはぜひエムズビーまでご連絡くださいませ。

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